2020/11/25
こういうお話です。
・アロマの香りは空気清浄機にとって清浄する対象
・タンクの水にアロマを数滴たらす。空気清浄機と加湿器を間違えていない?
・加湿空気清浄機のことを言っている?
・加湿のタンクの水にアロマを混ぜることはカビや雑菌の繁殖に繋がる
・空気清浄機を使っているお部屋でアロマを求めることは馴染まない
空気清浄機を使用する際にアロマを使うことに関しては、いくつかの重要なポイントを理解する必要があります。それぞれの観点から、この行為がなぜ推奨されないのか、またその影響について考察します。
アロマの香りは空気清浄機にとって清浄する対象
空気清浄機の主な目的は、空気中の塵、花粉、バクテリア、ウイルス、そして有害な化学物質を取り除こうとすることにあります。アロマオイルが放つ香り成分も、空気清浄機にとっては空気中の異物として認識されます。したがって、空気清浄機はこれらの香りの分子を捕捉し、除去しようとするため、アロマを楽しむことが難しくなります。
「タンクの水にアロマを数滴たらす」について
「タンクの水にアロマを数滴たらして使えないかな」とお思いかもしれません。この場合、おそらく空気清浄機と加湿器を混同されていらっしゃる可能性があります。空気清浄機には原則、水を入れるタンクはありません。タンクがあるのは加湿器です。空気清浄機と加湿器は異なる機能を持つ機器です。加湿器は空気の湿度を高めることが目的で、一部の加湿器はアロマオイルを使用できる設計になっています。
なお、加湿機能付き空気清浄機であればタンクがありますが、加湿器にしても、加湿機能付き空気清浄機にしても、原則として、アロマを使用することは推奨されません。
カビや雑菌の繁殖問題
加湿器や加湿機能付き空気清浄機のタンクにアロマオイルを混ぜることは、カビや雑菌の繁殖を助長することになりかねません。また、アロマに限らず、タンクの水は、水道水に限定されています。水道水は消毒がなされているからです。意外に思われるかもしれませんが、ミネラルウォーターもアロマと同じように使用が推奨されていません。同じ理由で、カビや雑菌の繁殖を促す可能性があるためです。